2014年4月3日木曜日

団地に関するものならなんでもよいというわけではない、らしい

去年から今年にかけて、意外と自分が思っていた以上に、自分まわりで団地に住んでいる方が多いことが発覚。

今、レンタル中のDVDは団地に住む中学生とその家族やまわりの人たちの日常と、日常と隣り合わせの非日常を描く宮藤官九郎のコメディ作品「中学生円山」

で、最近くりかえしくりかえし愛聴しているCDのひとつが、アルバムジャケットやミュージック・ビデオに団地がフューチャーされているミツメの「ささやき」。

と、あいもかわらず、おそらく一般の人よりはわりと(かなり)団地ラブな自分であります。そんな自分が先日、仕事からの帰宅途中に立ち寄った本屋の新刊コーナーで目に留まったのが、長野まゆみ著「団地で暮らそう!」。

手にとって、さあっと流し読み。

少し団地やその文化に興味のある方なら大体知っていそうな団地蘊蓄をベースにしつつ、ストーリーが進んでいく。後から知りましたが、この本って著者初の団地小説、なんですね。

自分は(キャリアは長い方なのに)この著者の作品を今まで読んだことがなく、よくよく思い返してみれば2000年初めのころ「文藝」でこの著者の特集してた時もスルーしていたわけですが、文字を追いかけども追いかけども、どうにもその内容が自分の中に自然に染み入ってこない。流麗で読みやすい文体が、さらさらと自分の中でひっかからずに流れすぎていってしまう。

その理由のひとつとしては、この本を小説として読めばいいのか、団地の知識本として読めばいいのかバランス的にどっちつかずな印象を受けた、というのが挙げられるとは思うのだけれども。

そのようなわけで、装丁も個人的な好みとはマッチしなかったこともあり、静かにそうっと丁寧に元にあったところに本を戻した訳ですが。

団地関連に関しては、自分の中で引っかかった物に関してはわりと(かなり)積極的に購入しがちな自分ですが、今回はごめんなさい、でした。実は最近では結構めずらしいこと、かもしれない、とか思いつつ、自分が住むUR住宅へと家路を急ぐ自分でした。


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