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2014年4月3日木曜日

明日に向かって捨て…ろ...

2月の末に世田谷区から限りなく多摩市に近い八王子市某所に引越してから早数週間。日々、着々と荷物を片づけていく妻の「あなたもわたしのようにはやく整理しろ。入らないものは捨てなさい」オーラを浴びながら光合成を続けてたくましく成長し続けている自分です。

今回引越した場所は、前の住居より部屋の平米数でいうと広いわけですが、収納が(自分からすると)減っている分、レコードやCD、書籍やゲームその他こまごました玩具類などをしまい込むことが、正直なところ困難です。

自分は、ここ直近の十年で4回引越しているちょっとした引越マニア(というよりは引越貧乏)なので、その都度ある程度モノは捨てているわけですが、それでも多分一般の同年代の男性に比べたら所有物はきっと多い方なのでしょう(今はだいぶ処分しましたが、昔はTVブロスやタワレコのフリーペーパーを十年分ぐらい積み重ねて、何棟もの紙のタワーを立てていた。あとはイベントや映画のフライヤー類は同じのを最低2部はキープしていた)。

前の世田谷の住居では一部屋を書庫兼物置スペース(通称開かずの間)として活用していたので、ある種お茶を濁すことができたわけですが、新居ではその手は通用しません。

そんなわけで、妻からは「収納できなかった分に関しては処分。もしくは処分したくないなら(自分の支払いで)コンテナを借りなさい」とのご通達が。

で、自分にしては結構断腸の思いで次々モノを処分はしているつもりですが、どうにも厳しいなあという結論に…、至り…。

結局、自宅から車で10数分の場所にあるトランクルームを契約することにしました。コンテナだと安くても5〜6千円するのでそれはちょっと、と思っていたわけですが、今回借りたのは0.7畳分の広さで一ヶ月の賃料と管理費を合わせて2,100円。

何故、こんなに安いかといえば、最寄駅から距離が遠かったり、収納場所がエスカレータ無しの3階だから、などの理由が挙げられますがまあ我慢の許容範囲内です。3階っていっても、そんなにでかくて重いものは所有していませんしね。複数の段ボールを持って上がることなんて、ちょっとした筋トレみたいなものでしょう?

そんなわけで、今日4つほどの段ボールをもって収納しにいってきたわけですが、値段の割に収納スペースはそれなりにあったので一安心。自分が使用している段ボールサイズならMAX24個ぐらいは収納は可能そうです(そんなには入れませんが)。因みにモノはカセットテープやビデオテープ、雑誌や小物類が主。

月々2,100円で妻の睨みがなくなるのであればむしろ安いといえますが、巷は断捨離ブームでもございますし、少しずつモノは処分していこうと思ってます。そういえば、断捨離本などが書店ではたくさん並んでますが、自分がもっとも面白く読んだこれ系の本は、多分今の断捨離ブーム前に発行されたスチャダラパーBOSE著の「明日に向かって捨てろ!! BOSEの脱アーカイブ宣言」(双葉社)です。


この本はウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていた内容に加筆修正を加えて発刊されたもの。毎回毎回BOSE宅にあるモノを捨てていこうという趣旨で、テーマを決めて処分しようとするわけですが、これは捨てるこれは捨てないという思考の行ったり来たり感とそのドキュメンタリー性の奥深さがとにかくたまりません。なんてったって、モノを捨てられない人にとってその「モノ」を捨てるということはある種解決不能な問題なわけですから。なのでそのとてつもない逡巡の末、「そのモノを捨てない」という選択に至った際の理由とも屁理屈ともわからない感は最高としかいいようがないというか…、それはもうひとつの哲学ですよね。

というわけで、この本はもちろん当然のごとく「処分しない」側へとストックされ、また新しい我が家でも本棚にきれいに並べられています。自分の部屋にはそんなモノがたくさん、です。

*追記*
今回トランクルームを借りる前に、このようなサービス(http://www.hiroie.jp)も検討しました。初期コストと毎月のコストは低く抑えられるのでいいかな、と思ったのですが、預けている荷物を回収する時にそれなりにコストがかかりそうなので今回は見送りましたが、人によってはいいサービスになるんじゃないかな、とは思います。


2014年4月1日火曜日

クラフト・エヴィング商會とノース・マリン・ドライブ


街のなかでも、川沿いでも、山の近くでも行く行く先で急激に見かけることができるようになった桜の花びらの淡い桃色。そのうっすらとしたピンク色が、物の見事な青空に映えるエイプリルフールの昼間。

わずか一ヶ月程前は、東京の街がこんなに淡いパステル調に彩られるとは思えないぐらいに、その街並が白い世界だったことをふと思い返す。そして、真っ白なたくさんの雪が積もる中、長靴を履いて芦花公園近くにある世田谷文学館で観た「クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」のことも。たしか3月30日までだったから、もう終わってしまったのかな。もう一度か二度ぐらいは観にいきたかったぐらいなのだけれど。

この展覧会の図録をはらりはらりとめくりながら、出展されていたくすりと笑えるユーモアと繊美感と空想力に満ちあふれたあんなものやこんなものの数々をあらためて思い出す。

それと館内の白い壁に展示されていたベン・ワットの「ノース・マリン・ドライブ」のジャケットのことも。

このアルバムは、ずっとずっと聴き続けている一枚。ぼくが今持っているのはロバート・ワイアットとのコラボレーション作品「サマー・イントゥ・ウィンター」全5曲が追加収録されたコンパクト・ディスク盤。その昔持っていたアナログ盤は引越のタイミングかなにかの際に他のレコードやCDと一緒に手放してしまった。

「ノース・マリン・ドライブ」というと、ぼくが大好きなバンドであるビーフラワーのアルバム「グローサリー・アンドロメダ」のラストに明るくも暗くもない程よい余韻を残す形で収録されている同名曲のこととか、その曲へのリスペクトを込めてメロディが丁寧に紡がれた細海魚氏のソロアルバム「TOKOSHIE」に収録されたこれまた同名曲のことだとか話がエンドレスなドーナツ・トークになってしまいそうだ。そんなわけで、このタイトル曲2曲についてはまた近々別の機会で語ることにしよう、とかそんなことを春にしてぼくは想う。