2014年4月6日日曜日

書いた文字が消せるペンの話

無印良品の「こすって消せるボールペン」0.5mmがまずまず使い心地がよろしい。

わりと仕事の関係もあってメモをとる機会が多い自分であるのだが、メモにしても手帳にしても書き損じたり、そうでなくても思ったような文字が書けなかったりすると紙を破りたくなる衝動に駆られがちな性格なので、近年市場に出回っている書いた文字が消せるペンの類いは非常に重宝している。

今まではPILOTのFRIXIONをずっと使用していたわけだが、重宝しつつも個人的にやや不満な点もあって、他社で同じような商品がでるのを実は心待ちにしていた。つまり、長年素敵な恋人とつきあい続けているが、その人のすべてには満足してはいなくて、いつか100%自分の理想通りの人が現れるのを待っている、ような状態なわけであって、このように書いてしまうとちょっと自分が嫌な人間に思えてしまうが、多分それはそうなのであろうから否定はしない。

そんなたわいもない自己分析はさておき、FRIXIONの何を残念に思っていたかというと、インクがあまりもたなくて交換もしくは買い替えをまめにしないといけないということと、書き心地が(自分的には)あまりよくないということである。

ペンにとって書き心地が悪いというのは致命的だ。文字を書く際、ペン先を動かしていて紙にひっかかる感触があって、これが気持ちよくないのである。この時の気分は、学生時代などに黒板に爪を立てて、「キー」っとスライドさせた時のあれにちょっと近いのかもしれない。

あとは書いた際の文字が少しかすれ気味になるのもちょっとストレスであったりはしたわけであるが、そうはいっても、ボールペンで書いた文字がすぐに消せるというのは非常にありがたいというか重宝するアイテムであったことは間違いない。FRIXIONではデザインがビジネス寄りで高級感のあるFRIXION BALL 2 BIZも出ているので、その購入も検討してところであった(本体価格が3000円以上〈アマゾンで2500円前後〉するので、微妙に悩む価格ではあったが)。

そんな最中、たまたま無印良品に立ち寄った際に、文具コーナーで「こすって消せるボールペン」を見かけた。試し書きをしてみたら、今まで使用していたFRIXION製のものよりも、全体的にストレスが少なめな塩梅。価格も税込157円と割高感も少ない。因みに0.5mmと0.4mmのものがあったので両方試してみたが、0.4mmの方はやはり文字を書く時のひっかかる感じが気持ち悪い。但し、0.5mmの方はまずまずかな、という判断に。

というわけで、さっそく無印の消せるボールペンをまとめ買いして使用してみることになった。それでは、今まで愛用していたFRIXIONがあまりにかわいそうではないか、と自分の中にいる何人かの中の一人がそのようにどこかで呟いたような気がするが、そこは安心していただきたい。

PILOTから発売されているこすると消える蛍光ペン・フリクションライト。この製品には非常に満足している。そんなわけでFRIXIONを完全に切り捨てたわけではないのだから大丈夫だよ、と自分の中にいる何人かの中の人が別の人にそう語りかけた。

一瞬、なんか二股しているような感覚も襲ってきたりもしたのだが、多分それは違うと思う。きっと違うと思う。

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